「帰りたい・・・・・・」



ずっと・・・ずっと・・・あの人の背中を見ている・・・。


戦いの時も・・・同じ第一艦橋にいる時も・・・。


あの人が私に口づけてくれたのは・・・いつ・・・?


あの人が私をそのたくましい胸に包むように抱いて
深く愛してくれたのは・・・いつ・・・?


帰りたい・・・帰りたいのに・・・帰りたくて、帰りたくて、


どんなに苦しく、一人涙が枯れるほど泣いても・・・今はまだ地球に帰れない・・・。


「第二の地球」が見つかるまで、ヤマトと私たちは帰れない・・・。


いつになれば・・・見つかるの・・・?


早く帰りたい・・・地球へ・・・。


そして、あなたと一緒に戦いの疲れを癒し、眠りたい・・・。


・・・私・・・私が帰りたいのは・・・地球?


・・・いいえ・・・違うわ・・・今すぐ私が帰りたいのは


ヤマト艦長でも、 戦闘指揮官でもない


私を深く、熱く愛してくれるあなたのところ・・・。


私が命のすべてをかけて死ぬまで愛すると心に誓った、ただ一人の男性(ひと)


     古代 進・・・あなたの胸の中・・・。


帰りたい・・・あなたの胸に・・・あなたに抱かれて眠りたい・・・。


   古代くん・・・あなたの元へ・・・一人の女として・・・帰りたい・・・。





                                                 
                          (2003・9・23初出)
                                                        
                           2004・8・25

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