『 願 い 星 』


「澪?何をしているんだ??あぁ、本を読んでいたのか。」


「ねぇ、真田のお父さま、見て、見て!!
 宇宙に輝くお星さまに願いをかけると
 その願いはきっとかなうってこのご本に書いてあるのよ。」


「はははは!そう言えば昔っからそんな迷信があったなぁ
 しかし星なんて宇宙に散らばっているただの・・・。」


「もう!真田のお父さまはすぐに現実的なお話をするんだから!
 いいの!このイカルスからだとお星さまがたくさん見えるんだもの
 きっと私のお願いを叶えてくれるわ。
 だから私も願いをかけるの♪」

「ほう、澪のお願い事ってなんだろうな。」


「うふふふ!ほんとはねナイショなんだけど真田のお父さまには教えてあげる♪」



              「“お星さま”になったお母さまがずっと私を見ていて下さいますように

               早く“地球”で守お父さまと一緒に暮らせますように♪

               地球に行ったらかわいいお洋服を着て
               ぬいぐるみもたくさんお部屋に置けますように♪

               地球に行ったらおいしい“チョコ・サンデー”っていうのを
               おなかいっぱいに食べられますように♪
               あ、“フルーツ・パフェ”でもいいです♪

               地球に行ったら守お父さまがあまり“お酒”ばかり飲みませんように♪





とーっても真剣なお星さまへのお願いなのに
真田のお父さまったら大きな声で笑うの

失礼しちゃうわっ!










・・・そんなお願いをしたのはほんの少し前のことなのに


とっても長い時間が経ったよう・・・




本当にお星さまが願いを叶えてくれるなら


もう一度願いをかけましょう





今度生まれてくる時は  
お父さまとお母さまとずっと一緒に暮らせますように


ずっとずっと争いのない平和な宇宙が続きますように



それと・・・

大好きになった男性(ひと)との恋が叶いますように



そして・・・


進おじさま・・・・


大好きな進おじさまが私のことを
ずっと忘れないでいて下さいますように・・・


どうぞ願いを叶えて下さい・・・




         

                                    <<終>>

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         えゆうは未だに「永遠に」の澪ことサーシャの設定が納得いかないのです。
         (あまりにもひどすぎるじゃないかー!!)
         この次に生まれてきた時にはきっときっと平和な世界で
         素敵な恋をして幸せになってほしい。

         その透き通った心を持ちながら敵の本拠地で一人戦わねばならなかったサーシャを
         イメージして描きました。                            (2005・2・10公開)



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