<その2>

  
「わからん?わからん!それは『和華蘭』♪

「和華蘭」とは、和=日本、華=中国、蘭=オランダ、を表し
むかしむかし、日本がまだ鎖国時代にあったとき、ただ一箇所だけ
海外に向けて港が開かれていた長崎において混ざり合った
和と華と蘭の文化のこと。

そんな文化の融合の中で独特の食文化もまた生まれ、
現在に至るまで受け継がれています。

このページはその「和華蘭」食文化の中の「中華食」を
堪能すべく訪れた「新地中華街」でのレポにございます♪


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路面電車を「築町(つきまち)」で降りると徒歩2分ほどで
「新地中華街(しんちちゅうかがい)」という大きな中華街に到着します。

ここの中華街は神戸・横浜の中華街と並んで
「日本三大中華街」の一つに数えられてるんだって♪


そしてこの中華街の東西南北にはそれぞれ「門」がありまして
下の写真は北の入り口「玄武門」です。

 

あとの東・西・南の門へは行かなかったので
写真はありませんが4つの門は全部で

   東・・・「青龍門」
   西・・・「白虎門」
   南・・・「朱雀門」
   北・・・「玄武門」
           となっています。



「玄武門」をくぐったとたん、一瞬にして中国色いっぱいの世界。

やっぱりなんといっても「中華料理」のお店が
びっしりと並んでいてどのお店も夕食時ということもあり
お客さんたちでいっぱいです。

地元の方もいらっしゃるんですが、もちろん観光や帰省などで他の
都道府県から来られた方々もたくさんいらして
いろんな方言も聴こえてきたりして。
そんな大勢の熱気でさらに暑さが増している感じ(笑)


たくさんのお店の中で私たちは先に「長崎観光ガイドブック」(笑)で
「ここに行こう!と決めていた中華料理店の
『蘇州林(そしゅうりん)』というお店へ。

一口に「長崎ちゃんぽん」といってもその味は
お店ごとに違ってまさに「お店の数だけ味がある」と
言っても過言ではないでしょう。


麺の太さも細めとか太めとか、スープのベースになっている素材が
鶏ガラだけだったり、とんこつだけだったり、
その両方がブレンドされていたりとさまざま。

『蘇州林』のスープはガイドブックによると
鶏ガラだけであっさりしている中にもコクがあるというスープだそうで。

いわゆる「こってり系」はまた別の機会にってことで
今回はあっさりスープのこのお店で晩ご飯けって〜〜♪

お店に入るとレストラン部分は二階なので店員さんに
二階席へ案内される。

するとこの暑さの中ではとってもありがたい
冷たいウーロン茶をポットで出してくれて
4人で早速喉を潤しました。

く〜〜〜〜〜〜〜!ンまいっ!
あとでおかわりもたっぷり頂きました♪



メニューを見つつそれぞれが食べたいものを注文するわけですが
夫と長男が「ちゃんぽん」に、次男が「皿うどん」に決めて。

私はどっちにしようか迷ってたらふと目に付いたメニューが
「焼きビーフン」でして。

「焼きビーフン」??ガイドブックには載ってなかったけど?
美味しいのかな?????ちとギモンが沸き起こった。



わて:「へ〜、焼きビーフンがある!」

夫:「どんな感じの?」

わて:「うーん、写真パっと見は焼きそうめんみたいな感じやけど・・・。」


興味津々で私はその焼きビーフンを注文して待つことしばし。


4人分のメニューが揃ってみれば私の焼きビーフン、
はっきり言って山盛りの皿うどんやボリュームたっぷりの
ちゃんぽんに比べればお子様ランチぐらいの
量しかなくってね〜。

ちと注文を誤ったかな?と思ったんですが、食べ終わって
まだお腹が満足しなかったら別のメニューを追加注文しようってことにして
早速焼きビーフン、いただきま〜〜す!

ちゅるちゅる、もぐもぐ!ちゅるもぐもぐ♪

ビーフンなので麺自体はそうめんほどの細さなんですが
見た目以上にしっかりと味がついていて
一緒に炒められている野菜もシャキシャキとしていて
アツアツ美味しい〜♪むきエビも大きくてプリップリ!

ンまい!ンまい〜〜♪

夫や子供たちもあんまり私が喜ぶモンで一口ずつお相伴してみると
同じ感想でした(笑)

炒めるベースはごま油なのでしょうが
それでいて油がしつこくなくてなおかつ味が
油に負けずしっかり麺にしみこんでいてGood♪

アッと言う間に食べちゃいました。

美味しかったぁ〜♪

美味しかったけど、量がちと私のお腹には
物足りなくてもう一度店員さんにメニューを借りて
あれこれ選んでみるに、
夫曰く「やっぱりここらの中華街に来たら“角煮”やろぉ〜♪」と。

そこで「豚の角煮」をチョイス!

お値段は清水の舞台ものだー!!(わぁお!)


ここら一帯の中華料理店には必ず「豚の角煮」はありますが
それだけをそのまま食べるということはあまりなくって
蒸した「白い中華パン」に挟んで食べるのが一般的です。

日本人的感覚なら角煮&白いご飯ってところですな(笑)

で、注文した「豚の角煮」は
豚肉の「三枚バラ肉」を長い時間かけて甘辛く
コトコト、コトコトと炊き上げたものをスライスしたのが2枚。
白いパン2個と一緒に出てきました。

まずは角煮のはじっこをちょびっとお箸で切ってお味見。

うンまぁ〜〜〜〜〜〜♪

ほんっとにおいし〜〜♪

ボリュームたっぷりの皿うどんやちゃんぽんを
まだ食べ終わらない夫やこどもらも
いっせいに角煮の皿を覗き込む!(笑)

こりゃマジ美味いっす!美味いから一緒に食べるべし!っと
2切れの角煮と2個のパンを四等分して
4人でちょびっとずつ食してみる。
(元々の量が小さいのでそれを4人で分けると
 一人分なんてほぼ「試食品サイズ」しかない(笑))

ほんの一口で食べられるだけの量しかない角煮&パンでしたが
角煮はほんっとにトロットロで口の中でほろりと崩れる感じ。

脂身の多い三枚バラ肉ですが長時間かけてとことん
炊き込んであるので余分な脂分は抜け切ってますから
脂コテコテ感は全然ないの♪

パンももっちりとしていて余計な味付けがされていないので
角煮の甘辛味を壊すことなくバッチリの相性♪
お値段張るけど注文してよかった〜♪♪

でもやっぱりこの角煮をじっくり味わうには最低でも
一人分は一人で全部食べないとアカンわ☆
試食サイズになってしまっては食べた感じがしなくって。

角煮は急いで食べてはいけません。
ゆっくり、じっくりよ〜〜〜〜〜〜く味わって♪(笑)

いつか宝くじで大口を当てたらまた長崎へ来て
角煮を一人で一気に5人前ぐらいはペロリと・・・(以下略(笑))


ちなみに。

中華街の中にある中華料理のお店では
それぞれのお店自慢の出来立て「豚の角煮まんじゅう」を
店頭で販売してまして、(1個250円〜お店によって違いあり)
クレープやハンバーガーを食べ歩きする感覚で食べられます♪

夫らが注文したちゃんぽんはスープがあっさりしている割には
コクがしっかりあってお野菜や魚介類、お肉の具材も
たっぷり入っていて麺は太め。
食べ始めは「ん?スープ薄いかな?」と感じたそうですが
なんのなんの!一口ごとにそのしっかりした
味がなじんできたそうな♪

次男が注文した皿うどんも具材たっぷりで
油で揚げたパリパリ細麺にとろ〜り♪
時間が経っても麺に具材の汁がしみこみ過ぎなくて
皿うどんの特色でもあるパリパリ感が最後まで
しっかり楽しめたと♪
味も薄すぎず、濃すぎずで美味しかった〜♪

ええ、私もしっかりちゃんぽんと
皿うどんのお相伴にあずかりましたともさ!(笑)


うん、このお店での食事はとっても満足でした♪♪


そうして4人ともがお腹いっぱいに食事を堪能した後は
ホテルへ帰る前に中華街でのお土産をあちこちのお店で
見て回ります。


         中華街お食事編 終わり


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